驚異の液体

東急ハンズで見つけた"驚異の液体"その名は「ワンダリック」。ワンダーなリキッドなのでワンダリック、だそうだ。一緒に入ってる取説によると、字消し、印刷消し、汚れ落とし、ラベル剥がし、そのほかかすれてしまった油性マーカーを復活させる、固まってしまったペンキの刷毛を元に戻す、クレヨンを溶いて絵の具として使う、剥離剤としても使える、あろう事か除菌消毒液としての使い方まで、都合50通りの活用法がある優れもの。190ml入りで1500円。

本の染み抜きに使えそうなものがないか、探しに行ってて見つけたんだけど、なにせ"驚異の液体"である。どんな汚れも一発消去! してくれそうな勢いではありませんか。というわけで思わず購入。

とりあえず使ってみた感想は………、これ、エナメルシンナーちゃうのん(^^;)。や、もちろん単なる第4種第2石油類をそのまま使ってるんじゃなく、かなりアルコールとか混ぜて揮発しやすく、変な匂いが残らないような工夫はされているんだけど、でも使ってる時の匂いは微妙に、使い慣れたエナメル溶剤の匂いなんだよなあ。

それなりに汚れは落ちるし、テープ糊なんかの残る粘っこいところにも結構有効。ただ、それなら1500円出さなくたって、模型屋さんに行ってタミヤカラーX-20、エナメル溶剤の特大(250ml入り、320円)を買った方がよっぽど安上がりだぞ。いや、なんなら灯油でもいい。18lで900円ぐらいだろ(笑)。乾きが速いのと、溶剤よりは匂いがキツくない(わたしゃ溶剤の匂いは、ラッカー系もエナメル系も大好きですけど)ぐらいしかメリットが見いだせないんだが。本のシミ消しには使えなかったし(しゅん)。

ま、変な匂いが残らないから、お客さんから注文があった本を最終的に梱包する前に、最後の仕上げにきゅきゅっと磨いてやる時にはいいかも判らんけどね。しかし「驚異の液体」ってのはなあ………。

でもまあ面白いから許す。なくなったらまたハンズに走ってしまいそうだ。