ということで、なんで今回こうも馬鹿なことをやらかしてしまったのか、自分なりに検証してみる。
- 事の起こり
- 1月2日、帰省してた時にPHSに入った注文メール。お買い上げ商品は、特オタな人なら欲しがる人も多いだろうと言うもの、でお客様の名前に妙に覚えがあった。確か知ってる人だよなあ、と。でも、だったら向こうも何か言ってくるよなあ、気のせいかなあ*1、という、ちょっとした疑惑が持ち上がったのだった(思いこみその1)。
- 商品発送
- ま、これはつつがなく。
- 代金が振り込まれないまま約2週間
- 間に連休があったとはいえ、ちょっと長すぎるなあ、と思い始めた頃。このとき、同日に発送した2件の商品が、送金まだの状態だったので急に心配になってしまった。片方のお客様からはその後送金いただいたので、こちらも単に何かの都合で遅れたのだろうと一時的に安心する(油断)。
- それでも送金がない
- さすがに不安になる。メールでお客様に問い合わせてみるが返事がない。実はメールが届いた時点で、お客様の方は送金していなかったことに気づいて急いで送金してくださったらしい。ところが、メールを出した時点で、私の方はお金じゃなくメールにばかり気持ちが行ってしまっていたのだった(思いこみで視野狭窄)。
- メールアドレスで検索してみた
- ここで、お客様がやはり私の知ってる人であることが判った。しかし、この方確か東京住まいだったはず。なぜ送り先が長野*2なのだ? 猛烈に不安になる。比較的特撮ファンの中では知られた方だし、私もごくわずかだけどコミュニケーション取ったこともある人の名前で、なぜか送り先は長野…。もしかしてこれ、お客様の名前とメールアドレスだけ騙って、商品をかっさらっていこうという手合いなんじゃないか、と思い始める(よく調べもしないで、思いこみばかりが膨らんでいく)。
- 電話してみるが転送され、転送された先でも誰も出ない
- 単純にお客様が多忙だっただけなんですけどね、こちらが勝手に「怪しい」と思いこんでいるものだから、転送電話→誰も出ない、の展開で、完全にこれは幽霊事務所なんだ、と錯覚してしまった。で、ぶち切れですよ(^^;)。
ぶち切れたあとに【M.B.box】の近藤さんからメールいただいてちょっと脳味噌冷えたのが幸い、もう一度電話してみたら運良くお客様に出て頂けて、全ては私の思いこみの重なりが生んだ、騒がなくてもいい騒ぎであったことが判明、というお話だったわけです。情けない。
と、いうことで。
まずあれですよ、ウチには詐欺まがいのことまでして欲しがるような本はないつーことを私自身がちゃんと認識すべきですよね。今回のドタバタのもとになった有文社刊の「大特撮」も、そりゃまあ多少はレアアイテムではあるけど、悪さしてまで手に入れなくちゃいけない本じゃあない。つまり、ウチに来てくださるお客様は皆、ちゃんとお金を払って、本を買いたい人ばっかりなんだ、てことを私がちゃんと認識してればこんなことにはならなかったんだよな。
確かに展開が少々ネット詐欺まがいに(思おうと思えば)思える物だったこともあるけど、相手があるのが商売、お客にだって都合はあるよね。そこをちょっと軽く見過ぎていました。指定された期間内にどうしても送金できない事情、とか、さらにそれを連絡できない事情、が絡むことだってあるよね。基本的にでたらめに自由に時間を使える暮らしをしていると、その辺に鈍感になってしまうのかも知れない。
こちらの対応は出来る限り迅速に、お客様からの対応は思いっきり余裕を持って接する、それでもたまには損することもあるかも知れないけど、それはまあその時だ、ぐらいの気持ちでやっていかないといけないですね。いろいろ勉強になりました。
最後に、アドバイスいただいたID:junsaitoさん、【M.B.box】の近藤さん、いろいろお世話になりました。それからこっちの早とちりでご迷惑おかけしてしまったH(あるいはT)さん、本当に申し訳ありませんでした。